近所の書評のコーナーを眺めていたら、目に付いたので手に取ってみた。
目次をサッと見てみると、絶対音感に関する記述があり、面白くてつい購入。
まだちょっとしてか読んでないけど、8歳からバイオリンをやっていた自分には
実に興味深い本。
自分は中途半端に絶対音感があるなぁ、と漠然と感じていたけど、
それが確信に変わった。
なんでもかんでもドレミで音名を言って再現する、というほどじゃないけど、
カラオケなんかで音が原曲より下げられたキーにされていると、
原曲の調に戻さないと気持ち悪いし、音程を考えないと歌えない。
また、何でもその音の高さ自身を覚えてしまう(ドレミという音階でなく、その
音の高さ自体を覚える)ところがある。
クラシックの曲なんかは、演奏しているオーケストラや録音された時期、指揮者に
よってもチューニング(「ラ」の音を、440MHzとするか、442MHzとするかなど)が
異なっていて、その違いを意識せずに自分でバイオリンを弾くと、
聞き覚えた高い音で弾いてしまい、低い音でチューニングしていた開放弦
(弦を指で押さえないで弾くこと)で音程が合わず、あっ、と思うことが良くあった…。
脳の障害で絶対音感が無くなることもあるらしく、その人(作曲家)の絶望感なんかも
書かれていたけど、専門家でない自分としては絶対音感はない方が楽…。
聞き取れる速さの器楽曲だと、「ドレミ」って頭の中で音階名に勝手に変換してしまうし、
調の変更にも対応しづらいだけ。
楽器奏者には絶対音感はない方が柔軟に対応できて良い気がする…。